一緒に、歩こう





「久しぶり?」




いつもと変わらない

矢野くんがいる。





「うん…、久しぶ、り」




やだ。

あたし、緊張してる。





「どうしたの?」




他人行儀のようで。

これが本来のあたし達。




「お前に用事」



そう言うと、

矢野くんはあたしに

小さな箱を投げた。

あたしは驚きながらも、

キャッチする。




「…箱?」




「開けてみ?」




あたしは言われた通り、

箱を開ける。


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