一緒に、歩こう







準備室には一向に

誰も来る気配がない。





「来ないのかな?」






外は真っ暗。

時間は帰りのHRから、

結構経っている。






「帰ろうかな…、」




誰も来ないし。

あたしはそうして立ち上がった。

その時。





「まだいるし」





目の前に現れた彼。





「矢野くん…、何しに来たの?」





「お前が取りに来いって言ったんだろうが」




「あ、英語係…」





そうだった、とあたしは

宿題を手に取り

矢野くんに渡す。



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