一緒に、歩こう
「就職したけど、やっぱ教員なりたくてもう1回大学出てる」
彼は、あたしと同じ大学を
受けたけど落ちてしまった。
滑り止めで受けた短学に進学。
それから全然あたし達自身は
連絡を取っていなかった。
今更、現れて。
「…そう。頑張ってるんだね」
何をしようと言うのか。
「あ、あのさ」
「言っとくけど。あたしのこと、呼び捨てにしないで。学校なんだから…、それくらい考えてよね」
何か言いかけた彼に、
あたしはそう冷たく言い放つ。
仕方がない。
もう関わる必要が
ないのだから。