一緒に、歩こう
「…ん、」
目が覚めた時には、
もうお日様が昇っていた。
窓からは朝日が差し込む。
しばらくして気が付いた。
隣にいた矢野くんの場所は、
少し温もりを残しているだけで。
彼の存在はなかった。
携帯には一件のメール。
名前:♥
件名:無題
内容:鍵かけて持ってく。
また朝行くから、
起きたら連絡して。
あたしはすぐ連絡した。
数分もかからない内に、
矢野くんは鍵を開けて
あたしの家に来てくれた。