一緒に、歩こう

「はい、じゃあこれで終わり」





あの日から数日。

あたしは息の付けない

学校生活を送っていた。

職員室に行けば、

そこには竣がいて。

準備室にいれば、

用事です、と竣が来て。

授業の時は、

何故か竣がそこにいる。

彼の実習期間のほとんどを

あたしと一緒に過ごして

いたと言ってもおかしくない。





「じゃあ、終わるか～」




担任の掛け声で皆が立つ。

帰りのＨＲ。

あたしは、早く帰りたくて

仕方なかった。





「あ、そうだ。明日で橋詰先生の実習終わりだから。ちゃんと仲良くなっときなさいよ～」





さようなら。

挨拶の後、女子生徒を中心に

竣の周りに集まった。

あたしはそそくさと

教室を出る。

廊下には。