一緒に、歩こう
次の日。
いつものように
授業をする。
何だか1日中、
生徒達がそわそわ
している感じだった。
その理由は帰りのHRで、
明らかに。
「橋詰先生、寂しいです…」
「先生超かっこよかった!」
「絶対この学校に来て下さいね!」
女子を中心に囲まれる竣。
生徒達は内緒で、
竣に色紙と花束を
用意していたようだ。
「皆、ありがとうな!」
嬉しそうな顔で、
皆に挨拶を終える。
名残惜しそうに、
生徒達が帰って行く。
あたしはというと、
なかなか帰らない
竣のいる教室に。