一緒に、歩こう
「隼人ありがとね」
「うん」
しみじみと、昼間に
通った道を2人静かに
戻って行く。
「ごめんね、連れて来て」
「うん」
あたしは両親が、
あんなに喜んでくれて
あんなに受け入れてくれるなんて
思ってなかったから。
すごく、嬉しかった。
「芽衣子」
「何?」
「俺誓ったから」
「何を?」
あたしは運転して前を向いていて。
隼人はなぜかあたしを見つめていて。
「お前を俺が幸せにするって」
鼻の奥が、やっぱりツンとした。