一緒に、歩こう




お皿を洗って。お風呂に入って。

何だか部屋に隼人がいて、

よくあることなんだけど

何か新婚みたいだなって感じる。

結婚して子どもが出来たら、

隼人はどんなパパになるのかな。

女の子だったらデレデレ?

男の子だったら、隼人も

子どもみたいになっちゃうのかな?

そんなことばっかり考えてたら、

いつもよりお風呂が長くなってしまった。




「ごめん、長くなっちゃった」




「今、様子見に行こうとした」




「えー、変態~」




「は?ふざけんな」




冗談を言いながら、

あたしは隼人の隣に座り、

髪を乾かした。

テレビを見ている隼人は、

うるさいとドライヤーを

消そうとしたけど、

あたしは必死に抵抗した。

しばらく2人でテレビを見た後。





「眠い」




「寝よっか?」




あたしと隼人は、一緒に

ベッドに入った。




「お家の人には言ってきた?」




「言った」




隣にいる隼人は、

もう目を瞑って寝ようとしている。




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