一緒に、歩こう
「あなた間違ってます」
「間違ってる?間違っているのは、あなたですよ、朝比奈先生」
不適な笑みをこぼす。
そして。
「僕の魅力を、あなただけは分かってくれない」
「魅力?」
沈黙が流れる。
あたし、やっと今幸せなのに。
もう少しで、あたしたち
自由なのに。
「あなたに、微塵も魅力を感じないわ」
「面白い。でも、一緒にいたら、愛してくるはずだ」
きっと、この人は
自分に自信を持ってるんだろう。
だからこんなに、
偉そうに物が言える。
「あたしが、あなたを受け入れれば…写真を本当に公開しませんか?」
今あたしがすべき手段は。
これしかない。
「するわけがない。あなたが僕のものになるのだから」
「分かりました」