一緒に、歩こう




それから。

矢野くんは残りの補習も

しっかり出席した。

出したプリントも

彼なりに埋めているし。

再々テストも何とか合格。

あたしとの補習生活は、

あっけなく終わった。

去年より近付いた気も

するけど、だけど。

まだまだ遠い彼の存在に、

あたし1人がじたばたしている。

ばかだ、なんて

思って思って仕方ない。

それでもあたしは、

今でもまだ矢野くんから

目が離せないんだ。

いつまでも、いつまでも、

矢野くんから卒業出来ない。

いつまでも、どこまでも、

あたしは本当にばかなんだ。




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