恋は陽炎 ~道化師の初恋~
「う―ん。私の聞き方が悪かったかな。じゃあ、亜美菜ちゃんの夢って何?」
夢?それこそ一度も考えたことは無い。以前、冗談でお笑いだと言ってたことが頭をよぎったりもしたが、勿論、それは本気の夢でも目標でも無く、道化師だった頃の亜美菜の仮面が言わせた言葉に過ぎなかった。
「夢かあ・・・」
亜美菜はそう言うと言葉を詰まらせた。
「今はまだ無いの?」
「恥ずかしいけど、今はまだ」
「恥ずかしいことなんか無いよ。私だってその頃はこれと言った夢なんか無かったもの。だから、亜美菜ちゃんはどうなのかなあって聞いてみただけだよ」
夢?それこそ一度も考えたことは無い。以前、冗談でお笑いだと言ってたことが頭をよぎったりもしたが、勿論、それは本気の夢でも目標でも無く、道化師だった頃の亜美菜の仮面が言わせた言葉に過ぎなかった。
「夢かあ・・・」
亜美菜はそう言うと言葉を詰まらせた。
「今はまだ無いの?」
「恥ずかしいけど、今はまだ」
「恥ずかしいことなんか無いよ。私だってその頃はこれと言った夢なんか無かったもの。だから、亜美菜ちゃんはどうなのかなあって聞いてみただけだよ」