恋は陽炎 ~道化師の初恋~
「亜美ちゃん、二年生になった気分はどう?」

 下校中のヒロくんが聞いてきた。 

「う―ん、難しい質問」

「えっ、そんなに難しかった?ゴメン」

 ヒロくんは、困った表情をしてる亜美菜に謝った。 
「もう・・・ヒロくんってホントに素直なんだから」
「だって、困らせちゃったから」

「困ってなんかいないよ。ただね、な―んも考えたことが無かったから難しいって言っただけ」

「そっか。ゴメン」

 ヒロくん、また謝ってるよ。
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