恋は陽炎 ~道化師の初恋~
「はい。どちら様でしょうか?」

「あ、あのう、浩也さんの学校の友達ですけど、浩也さんに用事がありまして」
「浩也はケガして安静にしてる状態なんですけど」

「スミマセン。それでもやっぱり会わないといけないんです。私、亜美菜と言います。浩也さんに会わせて下さい」

 言った。私に似合わず言ってしまった。

 インターホンは切れたがドアが開かない。 

 このまま帰れということなんだろうか。

 インターホン、もう一度押してみようか・・・
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