恋は陽炎 ~道化師の初恋~
 そして、ヒロくんは振り向いた。 

 うわっ、亜美菜は両手で口を押さえた。 

 危なかった。あやうく声が出てしまいそうになった。

「やっぱり驚いた?」

 亜美菜は唾を飲み込んだ。 

「ううん、大丈夫」

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