恋は陽炎 ~道化師の初恋~
 私は言葉を探した。頭に浮かぶ色々な中から一つを選び出すと、一度唾を飲み込み話を繋ごうとした。 

 多分、今の私の顔は必死の形相だろう。でも、そんなのはどうでも良い。あれから八日間も待ったんだから。



「あの―、えっと......そそっかしいんですよね、私。えへへ」
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