幽霊の思い出話

「近藤さん、その公募ってのは具体的に何をするって分かってるんですか?」

 新八が気になったようで近藤さんに問い掛けていた。

「それはまだらしい。とりあえず人数を集めるとのことだ」

「そうですか。俺と左之は近藤さんについていきます」

「おぉ、そうか。共に頑張ろうな」

 近藤さんは大袈裟だろうという位のリアクションをしていた。

「あっ、土方(ヒジカタ)さん」

「何だ?」

 近くに居た土方さんに新八が声をかけた。相変わらずの仏頂面だ。
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