幽霊の思い出話

「確かに多いよね。ここに居る組以外にも何組かいるんでしょ?200人くらい集まったんじゃないの?」

 平助が目を丸くしながら辺りを見回していた。

「あちこちから集まったみてぇだからなぁ」

「そんなに集まるなんて、言いだした奴も思わなかっただろうな」

「確かに。そういえば、新八さん、左之さん聞いた?上洛するのって将軍様の警護をするのが目的だって」

「あぁ、近藤さんが道中で嬉しそうに話してくれたよ」

 目的の決まっていなかった俺達に役目が決定されたと、近藤さんが話してくれた。

「そっか」

 腕組みをし、色んな話をしながら、近藤さんの帰りを待った。
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