幽霊の思い出話
新八の言うことは最もだった。話をしに行くと言っては、飲んでばかり。
そして酒場や帰り道で少々問題を起こす。そんなことを繰り返していた。
「謎ねぇ・・・。確かに謎だわ」
あの人が何を考えているのか。
「早く何かやりてぇな」
「あぁ。名を轟かせれるくらいのことはしたいな」
新八と二人、澄み切った空の遠くを仰いだ。
いつかきっと、何か大きなことをして世に認められるくらいに、男として何かやり遂げたい、そんなことを思っていた。