幽霊の思い出話

「よしっ、行こっか」

 シートベルトを締め、ハンドルを握り、左之を見た。

「任せた、真沙美」

「はーい」

 ナビに行き先にを入力したあと、駐車場を勢い良く出た。また長い道のりになる。

「結構かかるのか?」

「ここから休憩なしで4時間くらいかなぁ」

「無理するなよ」

「わかってるって。大丈夫だから。ねぇ、左之、話してよ」

「ん?」

「さっきの話の続き、新撰組の話をさ」

 来た道を少し戻り、ナビに従い今度は違う道に入った。

「あぁ、そうだな。話そうか」
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