幽霊の思い出話
案内されるがまま俺たちは移動をした。そしてそこで、腸が煮えくり返りそうな気持ちを味わった。
「それでは何かあったらまた通達する。皆、心して警護に励むように。以上だ」
そう言って彼はお供と共に何処かへ去っていった。
「なかなか底意地の悪い奴だね」
総司が眉をぴくぴくさせながら言った。土方さんは舌打ちをしている。皆怒っていた。当たり前だ。
どう見てもここは花畑。警護するに値しない場所。
「こなくそっ」
思わず地面を蹴りつけた。
「こんな場所意味あるのかよ」
新八はあきれ果てていた。
「皆、そう言うな。命が出たんだ。精一杯頑張ろう」
近藤さんが皆の士気をあげるよう、大きな声で言い放った。
「なっ。やるぞー」
「・・・はい」
俺たちがやる気を出そうとしていた時、芹沢さんはどっしり構えすでに警護に備えていた。