幽霊の思い出話

「では芹沢さん、そちらの判断で局長を増やしたのであれば、こちらも増やして構いませんね?」

「これ以上局長は要らぬだろう?」

 口角を上げ、そう言った。

「ならば、副長に、私と土方くんでどうですか?」

 山南さんは引き下がらなかった。

「それならば公平でしょう?人数ではなく、権力として公平かと」

 そういうと、芹沢さんは少し考えているように、黙った。近藤さんは腕を組んだまま、何も言わなかった。

「いいだろう。それで丸く収まるのならばそうすれば良い」

「ありがとうございます」

「えーっと、じゃあ、副長に山南さん、土方くん。細かいことは追々決めよう」

 新見さんは言った後、おずおずと下がっていった。

「これからやっていく仲間だ。まだまだ、不満等あるだろうが、一つ一つ片付けていこう。以上、解散」

「はっ」
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