幽霊の思い出話

 左之はそう言って何かを考えているようだった。いつか一緒に行けるだろうか。

「多分、もうすぐホテルに着くからね」

「あぁ、運転気をつけろよ」

 そう左之は返事をした後、腕を組んで、微笑みながら目を閉じていた。少しスピードを上げて、ホテルへと向かった。

 数十分後ホテルへと到着した。

「左之、着いたよ」

「ん?あぁ」

 寝ていたんだろうか。反応が少し遅かった。

「チェックインしてくるから近くに居てね」

「離れれないの知ってるだろう」

 ハハっとお互い笑った。

 チェックインを済ませ、案内された部屋に入った。時間は夜の十一時を過ぎていた。

「うーん」

 ベットに身を投げ、伸びをした。
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