幽霊の思い出話
重いもん、背負い始めた。そんなことをふっと思った。少しずつ、成長していくこの新撰組は、きっとこれからもっといろんな物を背負っていくんだろう。でも、俺は背負っていくことは出来るんだろうか。
・・・いや、するしかなんだろう。
途中で逃げるなんてらしくない。このまま近藤さんを中心に、一気に駆け上がるしかない。
これから先なんて、考えたって分からないんだから。
下げていた顔を上げ、近藤さんをじっと見た。真っ直ぐに俺たちを信じた目でこっちを見ている。それならば、俺もそれに答えなくてはいけない。
芹沢派を一蹴し、近藤派でこの新撰組を作り上げていくんだ。
そう、心に誓った。