幽霊の思い出話
総司が間仕切りにしていた屏風を芹沢さんの寝ている方に、足蹴りして倒し、覆い被せた。
それを合図に捉え、かまえていた刀を平山さんに振りかざした。山南さんも同じだった。目一杯力を込めて、二度三度刺し直した。
骨に当たる感触と同時に、「うっ」と声だけ聞こえたが、平山さんは動かなかった。目覚めることなく、息耐えただろう。よく見ると、首が切れている。
「あっ、くそっ」と新八の声が聞こえたのと、反対側から「だ、誰だ、きさまたち」と低い声がした。芹沢さんだ。
山南さんが咄嗟に土方さんたちの方に行ったのが見えて、俺は新八の方に向かった。
「どうした?」
「すまねぇ、女共々逃げられた」
「深追い無用だ。一旦あっちへ」
それを合図に捉え、かまえていた刀を平山さんに振りかざした。山南さんも同じだった。目一杯力を込めて、二度三度刺し直した。
骨に当たる感触と同時に、「うっ」と声だけ聞こえたが、平山さんは動かなかった。目覚めることなく、息耐えただろう。よく見ると、首が切れている。
「あっ、くそっ」と新八の声が聞こえたのと、反対側から「だ、誰だ、きさまたち」と低い声がした。芹沢さんだ。
山南さんが咄嗟に土方さんたちの方に行ったのが見えて、俺は新八の方に向かった。
「どうした?」
「すまねぇ、女共々逃げられた」
「深追い無用だ。一旦あっちへ」