愛染夢路
「よく…あんなことができるよね?みんなの前で平気にお姫様抱っこされてたり…私はあんたに裏切られたんだよ?!好きな人あんたが奪ったんだよ!!」
「ちがっ…それ…」
「なにが違うの??!!!」
花音は荒れていた。
言い訳する言葉も見つからない。
哀れだ―…
「お前なんか…翔ちゃんの代わりに行っちゃえば良かったんだよ!!!」
胸に苦痛が走った。
花音が帰った後も
その場に座りこむことしかできなかった。
バカだよなぁ。
面白くもないのに笑いが止まらなかった。