愛染夢路
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「お前らしくねー」
え?
「お前さいつも島津島津って追っかけまわしてたのにさ?今のお前マジ嫌だと思うけど?弥生はまっすぐに前だけを見てりゃいいのにさ誰かから言われたからとか関係ね―とか言って俺を振ったくせに…」
こーいうときって励ましの言葉がすっごい痛いんだよね?
「~だぁ!お前は島津のこと好きじゃねーのか!」
声が出ない。うんって言いたいのに声がでない。
コクン、と頷いた。
「ならいいじゃねーかよ」
こつん、と頭を叩いた。
「真っ直ぐ走れよ?正しい路もねーんだから。」
うん、と頷いて私は走り出した。
そうだよね―…
答えは…私が…島津先生が持ってるんだよね?
「―――――――――――――――バーカ…」
頭をくしゃくしゃにして天宮は座り込んでいた。