愛染夢路



あれからかなり月日がたった。



「もうアイツも卒業なんだなぁ――…」




授業が終わり、家に帰ろうと外に出た。


俺が帰ろうとしたそのとき





「先生!!島津先生!!」



びくっとした。



上から声がしたから。



アイツの声が―――…




「そこで…待っていてください!!」


本当は注意してやろうかと思った。



でも


なんか嫌な予感がした…。






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