愛染夢路


もぉいいや!



私は先生に想いを伝えられたんだから。



「高原ぁっ!!」


後ろを振り返ったら…だめっ。



「高原っ…弥生っ」


肩を捉まれた。



「先生のメーワクかけたくないんです!それと、先生の人生を狂わしたくありません。

忘れないで下さい。好きだということを。」



涙が溢れる。


急いでこの場から逃げた。



もう先生は何も言わなかった。

後ろ姿…先生の背中に向かって










「せんせぇ―大好きです――っ!」




叶わなくてもよかった。

先生のこと想えてよかった。

ありがとう…ございました!!!




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