愛染夢路

そんなことを思い出してぽけーとしていた。



気がつけば英語の時間が終わっていた。

「島津先生…あの…」






「何ですか?」



いつものように笑ってくれる先生。



「あの今日の授業で分からない事があったんですけど」




「あっ!まだ大丈夫ぞ!明日の授業でもうダメだったらヤバイけど、今は復習しとけ!」

な…何が大丈夫なのか!?

私の耳に先生が近づいてきた。




『お前、今日変な妄想してただろ?』


顔が熱くなった。



「してない!!!!」


大きな声が廊下に響いた。





あ…

でもいいや。



これも青春、だね。




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