愛染夢路



「弥生~」

背後から聞こえる覚えのある声。振り返れば天宮が立っていた。




「メリクリ☆…っとプレゼント」



ほいっと手渡す。




「それ、使ってくれたら嬉しいなぁ!最近の弥生めっちゃ冷てーもんなぁ」



ぽりぽりと頭をかく。


どうしよう…私、逃げては前には進めない。



「ねぇ!天宮!」




びくっとしてこっちを見た。






「ストップ!ちょっと待て。俺は…別れ話なら聞かねーよ!」



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