愛染夢路
「大丈夫?あ!急ぐことはないから!」
ヒクヒクと鳴る喉を必死にこらえた。
「だって…せんせぇのこと…好きな…んだもん…でも叶…わな…いし…」
何言っているのか私にも分からなくなってきた。
先生は何も言わなかった。
でも
それが親切だったのかもしれない。
神様…
聖なる夜に私の願いを叶えてください。
奇跡が起きるこの日に…
私の好きな人は島津先生だけなんだ。
想いが溢れてしまった12月24日