愛染夢路
そんなことを考えている間に天宮はテストに合格した。
「待ってよぉ!」
お先に~って感じで教室から出てしまった。
今は先生と私しかいない。
「先生?」
何?っという表情をしてこっちに来る。
「あ…いや…その…この前は本当にすいません…」
何気に謝った。体が熱くなっているのが分かる。
「大丈夫ですよ?」
いつものように笑ってくれた。
この笑顔…萌え…
「俺も好きだし。イイ子の弥生」
ドキッとした。
だって
初めて…
呼び捨てしてもらったから。