愛染夢路


―バンッッ―




凄く鈍い音が外から聞こえた。




「何だ?」



―ピッ―

車のドアの鍵を解除した、そのとき…

「なにしてるんだよ?!」



―ボカッッ―




宇野先生を殴る音と島津先生が怒鳴る声が聞こえた。



後ろには愛と夏菜がいた。


呼びに…行ってたんだぁ…

泣きすぎたのと暴れすぎたのでとても疲れていた。




       ・
       ・ 
       ・



それからは夢心地でしか覚えていないんだけど…



島津先生の腕の中に私がいて…


先生の目が少し涙目になっていた気がした。



きっと…





それは夢だよね―…

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