愛染夢路


悲しい、というかビビッた。

こんなに私、バカだったなんて。




「よぉ…高原・・何点??」



隣の席の天宮啓祐くんが聞いてきた。





「ヤバイ!!追試だしッ!!どぉしよぉ!!」




にこっと笑った天宮。


「良かった!仲間がいた!俺、0点だもんなぁ」


ピラっと答案用紙を雨宮君が得意げに私に見せてきた。




………。

そんなもん得意げに






見せるものじゃない


………よね。

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