今宵、最後の一杯を…

 舌使いも指使いも…快楽を引き出すすべを知りすぎていて

 その強すぎる快楽に抗えず…少しずつ落とされていく…


 もっと…もっと…強い刺激が欲しい…。

 
 いきなり、翻弄され敏感になった頂をいきなりつねり上げられ

 その瞬間ーー美保は体を弓なりに反らせて崩れ落ちたーー。
 
「あっ…あっ…あっ!」

 胸だけの愛撫で…涙が一筋頬を伝う…。

 しっかりとした硬く熱を持った腕に抱きとめられ
力なく見上げた先に…満足気にそして意地悪く微笑む
マスターの顔があった。
 
 美保の羞恥に赤く染まる頬を愛おしそうに撫でながら…

 「たまんない…可愛いよ…胸だけでいけるなんて感度いいね…でも、あの男に随分仕込まれてたんだ…なんか、腹立つな…。」

 怒りを抑えた低い声…ふいに腕の拘束がとかれて
ほっとしたのもつかの間…

 
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