今宵、最後の一杯を…
「ギムレット」のグラスが空になったのを口実に
2人に近づき「ヴィヴァ・レオ」を差し出した…
明らかに美保の様子がおかしい…。
やっぱり…今夜の美保は壊れてる…普段の彼女なら、見ず知らずの男についていこうなんて思わないはず…いつも見つめていたから…俺は彼女の一途さを知りすぎていた…。
「お腹が痛い…。」その小学生のずる休みの理由みたいな嘘を信じてくれた美保…。
俺の気持ちを汲み取って、それなのに…美保から軽くKissを奪いやがり…
ひどく妖艶な流し目で、ニヤッと意味ありげな笑顔を向けた要…。
俺を煽るような言動と自分と彼女の分の支払い置いて
さっさと出て行った。
滞在時間が…15分って……すまん……。
心で侘びをいれ、これ以上の邪魔が入らないようにさっさと店を閉めた。