そこにいて笑ってて
ぱち。
ぱちぱちぱち。


何度もまばたきをし、ぼやける視界を必死でなおす。


目の前にある顔は‥‥?

茶髪の‥‥

巻き髪。



「い〜くやっ★
 絶対ここにいると思ったよ〜♪」
「百合‥‥
 おはよ。てか‥‥
 パンツ見えてる」
「ちょっ!
 見ないでよ〜////」


百合はスカートを両手で押さえる。
はぁー。
面倒くせぇ。


「嘘つけ。
 本当は襲ってほしいくせに」

百合の顔は少し赤くなった。
でもそんな事は気にしないようにして、
百合は俺の上にまたがった。


「あはっ、バレた?」


百合は自分で自分のネクタイを外す。


「でもちょっと違うんだなぁ‥‥」


百合は自分でセーターを脱ぐ。


「あたしが襲いにきたのっ★」


百合は俺のシャツのボタンを外す。


俺はぐるっとまわって、

百合の上にまたがった。
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