そこにいて笑ってて
そしてまた、顔を曇らせる。


「あたしも見栄はっちゃって‥‥
 ごめん。

 なんか‥‥悔しくて。」
「悔しいって‥‥何が?」

「それは自分で確かめなさいっ♪」


そして琴音はあたしの手を握り、
急に真剣な顔をした。



「大丈夫。
 あたし、
 紗都と生弥くんがくっついても、
 絶対嫌いにならないから。

 みんなだってきっとそうだよ。
 だれも、紗都を責めないよ。

 中学んときは、
 みんなガキだったんだよ!

 だから、安心して行ってきな?

 気持ち伝えずに帰ってきたら、怒るからね!」
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