そこにいて笑ってて
あなたはチラッとあたしを見て、

ゆっくりと口を開いた。



「‥‥座れば」


あたしは素早く腰を下ろす。

そしてまた口を開いた。



「あたし、
 中学のとき、親友の好きな人に、
 告られたの。

 その時、もう親友は、
 もうその人のことあきらめたって
 言ってたから‥‥

 あたしも実は、その人のこと、
 好きだったから‥‥

 OKしたの。


 そしたら、なーんかみんなに
 軽蔑されちゃって。

 ハブられまくり。


 今だからこんな風に話せるけど‥‥

 その時はすごく辛かった。」
< 36 / 42 >

この作品をシェア

pagetop