[【殺人ゲーム】クリック!]
「怜衣が殺人ゲームを知ってたのは確かだった…。ラストRを名乗ったってことは、怜衣はMURDERだったの?」
一旦その場を離れ、人目につかない場所へと移すべく、2人は歩き出した。
『…いや、それは無い。』
キッパリと言い切る真輝に、亜季は「何で?」と問う。
『原則として、MURDERは名前に“き”のつく人間しか入れない。』
「“き”?」
目を細め、眉間に皺が寄る。
『殺人鬼の“き”。』
「あたしは亜“季”、だからMURDERに入れたって訳?」
『もちろん、“き”の付く人間なら誰でも入れるって訳じゃない。
結局は、殺人鬼の素質があるかどうかが重要なんだよ。』
「ふぅん…。」
亜季は振り返り、ひしめき合う人間共を見つめた。
殺シタイ…
そんな感情が湧いて出たことに驚いた。