[【殺人ゲーム】クリック!]
『殺したいか?』
後ろから声が聞こえる。
「…え?」
振り返るが、そこに人の気配は無い。
『俺を殺してみろ。』
いつのまに回り込んだのだろう、その声は耳元で聞こえた。
「誰っ!?」
『心配するな、俺も殺人鬼の一人だ。』
『あんたもMURDERか?』
真輝の問いに、金色に輝く短髪の男は頷いた。
180は悠に越えているであろう身長、厚い胸板、整った顔立ち。
殺人ゲームの住人達は美形揃いのようだ。
「あなたはMURDERのD?」
『よく分かったな。大基だ。
他の連中は集合してんのか?』
「ラストR以外はね。」
そう言うと、大基(ダイキ)は苦い顔をした。
「どうかした?」
亜季が訊くと、大基は頭をポリポリと掻きながら話し始めた。
『俺が唯一の生き残りだよ。
あいつに出逢って生きて帰ってこれたのは俺だけだ。』