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そんなことよりも、俺にとってはリキがラストRになるかどうかの方が興味があった。
『なぁ、通知来たのか?』
MURDERに選ばれた者には、銀色に輝く髑髏(ドクロ)のシールが貼ってある漆黒の封筒が届く。
『ああ。』
そう言って、リキは封筒を差し出した。
真っ黒の封筒には紅い文字で
“Dear Last R”
『やったじゃん、リキ!』
俺は、兄のように慕っていた親友が、ラストRという名誉ある称号を得たことが誇らしく、自分のことのように嬉しかった。
しかし、リキの口からとんでもない言葉が出る。
『…俺は、ラストRにはならない。』