[【殺人ゲーム】クリック!]
『あたしは人を殺せるなら何だっていいわ。…でも、姿を現すなら皆殺しよ?』
クスクスクス、真輝と紅のやりとりを見ていた來姫は、楽しそうに笑った。
『それが、今まで築き上げてきたラストRの威厳だもの。』
『グアッ‥』
ドサッ‥、また一人、ラストRの餌食となったようだ。
遺体の左手を手に取る。
真っ赤な口紅で、いつものようにЯを…
『左利きなんだ?』
ピクリ、一瞬眉が動いたが、動じない。
來姫は、慌てる素振りも見せずにゆっくりと振り返った。
『まるで気配が無かった。
また腕を上げたのね?』
來姫の言葉に、少年はフッと笑った。
『慣れないお世辞はよしなよ。』
漆黒の髪、鋭い瞳、両の手には、三本の長い鍵爪を備えた武器。
『流…。』