[【殺人ゲーム】クリック!]
『何を言い出すかと思えば…。』
くだらない、とでも言うように、來姫は鼻で笑った。
『君の左目は、リキから移植したただの左目にすぎない。』
『…何を根拠に?』
ズワッ、風が駆け抜ける。
『僕がИだからさ。』
『И…?』
窺うように見ていた來姫だが、やがて冷静さを取り戻した。
フッと笑う。
『いいわ、あたしの左目が本物のサタン・アイかどうか、貴方で試してあげる。』
ニコリ、妖艶に微笑んだ來姫を見て、流も落ち着いた表情で微笑んだ。
この状況で冷静さを欠かないのは、余程の精神力なのか。
それとも、絶対に自分が死なないという確信があるのか…。
ギンッ!鋭い眼光が放たれる。
スゥッと瞼を閉じながら、流は意味ありげにフッと笑った。
『これで始まるよ…。』