[【殺人ゲーム】クリック!]
同志
『お前の凶器は包丁か?
…えらく古風だな。』
スッと背後から体をずらし、真輝と名乗る男は亜季の目の前に現れた。
その男は長身に黒髪の、整った顔立ちをしていた。
どこか日本人離れしている。
瞳が妖しく蒼く輝いている。
「あんた、誰…。何者…?」
『俺はお前と一緒だよ。
嫌いな人間を殺す、この世界の住人、殺人鬼だ。』
「何であたしの前に現れたの?」
亜季は鋭い眼光を放つ。
『おいおい、そんな怖い目で見るなよ。敵意は感じないだろ?』
真輝は両手を軽く上げてみせた。
「………………。」
『俺もその女を殺そうと思ってただけだ。…お前が先に片付けちまったけどな。』
「友里亜を…?」