[【殺人ゲーム】クリック!]
ヴー‥ヴー‥
携帯のバイブが、木製のテーブルを伝う。
困ったように微笑う母の視線を感じながら、亜季は携帯を手に取った。
殺人ゲームサイトからのメールだ。
【И dead.】
「И…?」
Иが死んだ…
Иとは一体何者なのだ。
自分と関わりのある人間なのだろうか…。
亜季は、しばらくその短い本文をじっと見つめていたが、一旦部屋に戻り、殺人ゲームサイトにアクセスした。
「真輝…?」
『…ん?どうした?』
「Иって…誰か知ってる?」
亜季の問いを聞いた途端、真輝は目をそらしてしまった。
「知ってるの…?」
『………………。』
「教えて。お願い。」
真っ直ぐに真輝を見る。
目を閉じて、鼻からフゥッと深く息を吐き、真輝は口を開いた。
『…流。』