[【殺人ゲーム】クリック!]
『ぐぁぁぁぁぁっ‥!!』
目を醜く見開き、最期の景色をその瞳に焼き付ける。
『くだらない…』
ぽつり、呟いた言葉が雨と共に地面に落ちた。
雨希は雨に打たれながら、流れゆく鮮血が、雨に滲むのをただ見ていた。
『キャァァァァァア!!!』
ブンブンとハンドバッグを振り回し、女性は必死に抵抗している。
『そんな薬漬けになって細くなった腕で、抵抗しても無駄ですよ。
もっとも、既に貴女の腕に毒薬を打ちましたけどね。』
クスクスと見下したように瑛貴は笑い、次第に変わり果てていく女性を観察する。
キラリと眼鏡を光らせ、時計と共にペンを走らせる。