[【殺人ゲーム】クリック!]
『時が、来たようですね。』
紅は、首からぶら下がったロザリオをきゅっと掴んだ。
『…命令を。』
哀歌は膝まづき、紅の言葉を待つ。
『正々堂々と戦いましょうか。…メンバー全員を集めてください。』
『はっ』
哀歌の姿が消えてから、10秒もしない内にBANISH全員が揃った。
『哀歌、ご苦労様でした。
…皆さん。しかるべき時が来たようですね。』
コツ‥コツ‥と、ゆっくりと靴音を鳴らして部屋を歩き回る。
『これから始まる戦いは、今までのような生ぬるいものではありません。…覚悟は、出来ていますか?』
一人一人の顔を見る。
誰の瞳にも、迷いや弱さは無かった。
『…いいでしょう。
MURDERの存在を、決して許してはいけません。彼らを根絶やすのです!
そして、亜季を救いましょう。…私達の手で。』