[【殺人ゲーム】クリック!]
ショックで声が出ない。
「いっつもほっぺたピンク色に染めてさ、楽しそうに笑ってたお前はどこにいんだよ‥なぁ!」
朝陽が肩を掴む。
その眼差しは真剣で。
真っ直ぐにあたしを貫いた。
ギュ、と強く抱きしめられる。
「俺が…救ってやるから‥」
ギュ、と一層力が入る。
痛いくらい伝わってきた。
朝陽の想いが、朝陽の強さが。
ホロホロと、いとも簡単に流れ出る涙は、全て朝陽に吸い込まれていった。
愛する人ができた日。