[【殺人ゲーム】クリック!]
――私は、幼い頃から高い塔のてっぺんに閉じ込められていた。
閉じ込められていたといってもそれが私には当たり前だった故、特別不幸だと感じたことはない。
ただ、塔の上に住んでいるのは父と私だけで、母と弟が離れて暮らしていることに少し寂しさを感じていた。
それでも週に一度、父が仕事で城の地下へ行く時にだけ、こっそり弟が会いに来てくれる日だけを楽しみに、私は毎日を過ごしていた。
しかし、ある日を境に弟は私の前から姿を消した。
一通の手紙を残して。
なんてことない普通の手紙だった。
…その手紙の真の意味を知るまでは。